PlayStation3(PS3)ファーム 2.30アップデートの恩恵をYAMAHA次世代AVアンプDSP-AX3800で体感する!
PlayStation3(PS3)のファームウェア2.30にアップデートされた!
(アップデートは2008年4月15日火曜日から開始されている)
写真はPS3のシステム情報・・・
今回のアップデートの内容は・・・
下記URLに詳細は記載されている。
http://www.jp.playstation.com/ps3/update/
AVファンにとって特筆すべきは・・・やはり・・・
「Blu-ray DiscのDTS-HD Master AudioおよびDTS-HD High Resolution Audioの再生に対応しました。」
という点だ!
(注意:DVD-VideoのDTS-ES、DTS 96/24、Blu-ray DiscのDTS-ES Matrixの再生にはいまだ対応出来ず。うーん残念。)
PS3が、遂にやてくれたよー!
但し、上記の「再生に対応しました。」という意味だが・・・
「DTS-HD Master Audio」と「DTS-HD High Resolution Audio」のPS3側でのデコードに対応したという意味で、これらの「ビットストリーム出力」には対応出来ていない。
実際にはPS3側でデコードが行われ、PS3側からリニアPCMで出力されると言う事だ。
そのためPS3側での「BD/DVD音声出力フォーマット(HDMI)」設定では「ビットストリーム」では無く、「Linear PCM」(リニアPCM)を選択しておかなければならない。
この進化を続ける凄いPS3で実際に「DTS-HD Master Audio」音声を収録しているブルーレイディスク(Blu-ray Disc)とYAMAHA製次世代AVアンプDSP-AX3800で試聴(視聴)テストを行った。
(ちなみに映像ははEPSON製フルHD液晶プロジェクターEMP-TW1000で80インチスクリーン投影している。HDMIケーブルは全てHDMI1.3a認証規格に合格しているPanasonic製RP-CDHGシリーズを使用。)
試聴(視聴)テストに使用したしたディスクは次の2枚。
■「2007 DTS-HD Master Audio Presentation Disc(ブルーレイディスク北米盤)」(dtsデモ・ディスク)
■「ダイ・ハード4.0(ブルーレイディスク国内盤)」
尚、DSP-AX3800にはDSPは掛けず、ストレートデコードで視聴した。
まずは・・・
■「2007 DTS-HD Master Audio Presentation Disc(ブルーレイディスク北米盤)」の試聴(視聴)テスト
写真の・・・
「Omar Hakim-Listen Up! [DTS-HD Master Audio7.1]」
・・・はこのディスクで唯一、サンプリング周波数96kHzで7.1ch収録されている楽曲である。
既に一部他社製次世代AVアンプではPS3側でデコードした「DTS-HD Master Audio」の7.1ch音声が5.1ch音声にダウンミックスされてしまうとの報告が上がっていたが、YAMAHA製次世代AVアンプDSP-AX3800 ではそのような不具合はまったく発生しなかった。
記載の写真のはDSP-AX3800側で受け取った信号の情報を表示させた内容だ。
ご覧の通り、PS3側でデコードされ「Linear PCM」(リニアPCM)に変換されているとは言え、サンプリング周波数も96kHzでちゃんと7.1chで受けている事が確認できた。
ファームがバージョン2.30以前は「DTS-HD Master Audio」ロスレス音声は「ビットストリーム」出力だと「DTSコア」(ロッシーな通常のDTS音声)の音声しか出力できず、「Linear PCM」(リニアPCM)出力の場合も「DTSコア」のデコードに留まっていた。
実際に試聴(視聴)すると、その音の差は、もう歴然!
圧倒的な情報量の違いで、音は微細にして鮮烈!ここまで鮮度が上がるのかという印象だ!
他のサンプリング48kHz、7.1ch or 5.1chもまったく同様の印象を受けた。
但し、市販ブルーレイディスク・ソフトの「DTS-HD Master Audio」もサンプリングはほとんど48kHz収録なので、やはりこのディスクの96kHz収録の「Omar Hakim-Listen Up! [DTS-HD Master Audio7.1]」別格の音がする。
(但し、DSP-AX3800はDSPを掛けると96kHzは48kHzにダウンサンプリングされ仕様となっている。フラッグシップのDSP-Z11なら96kHzまでDSPを掛けられる仕様となっている。)
次に・・・
■「ダイ・ハード4.0(ブルーレイディスク国内盤)」の試聴(視聴)テスト
大ヒットアクションシリーズの最終章となるであろうこの作品。
「DTS-HD Master Audio」の英語音声のサンプリングは48kHzだが、派手なアクション映画らしい、派手な音作りのロスレス音声だ。
記載の写真がDSP-AX3800が「Linear PCM」(リニアPCM)サンプリング周波数も48kHzでちゃんと5.1ch受けている情報画面だ。
こちらも「DTSコア」のロッシーな音声時とはやはり、比較にならない程、鮮烈な印象を受ける。
1シーン、1シーンここまで音が入っていたのかと驚くほど大きな違いがある。
過去の様々な市販DVDでドルビーデジタルとDTS音声の違いに驚き、DTS音声を追い求めた時以上の違いがロッシーとロスレス音声にはある。
次世代AVアンプとブルーレイに投資ししてよかったと感じられる至福の時だ。
既にこれまでのバージョンアップで「ドルビー TrueHD」のデコードも同じ方式で対応出来ているし、今後低価格化が予想できる有機色素の「BD-R LTH」や「BD-RE LTH」にも対応完了したし、またまだほとんどのプレイヤーやレコーダーが対応出来ていないネットワーク拡張機能の「BD-Live」への対応も完了した。
取り敢えず、ブルーレイディスクに関して、今、必要な事はほぼ全てクリアしている訳だ。(残っている事と言えば、リニアPCM以外のロスレス音声のビットストリーム出力ぐらいだ)
今回のテストで、あらためて、このどこまでも進化するマルチデジタルAV機器PlayStation3(PS3)のコストパフォーマンスの高さとハードの底力を思い知らされた!
但し、Panasonic製ブルーレイレコーダーDMR-BW900で、ロスレス音声を「ビットストリーム」出力させ、DSP-AX3800側で「DTS-HD Master Audio」をデコードした場合と比較すると・・・
PS3側の方が、劣る。
DMR-BW900で「ビットストリーム」出力させた方が明らかに情報量が多く、より微細な音まで表現できるのだ。
しかし、これだけで、一概にPS3のデコード能力が劣っているとは判断しにくい状況が存在している。
YAMAHA製次世代AVアンプDSP-AX3800には実はピュアダイレクトモードという、映像系信号を全てシャットアウトして、処理を音声情報だけに集中させ、音を鳴らせる機能があるのだが、この最も音が良くなるピュアダイレクトモードだとPS3とDMR-BW900のロスレス音声の表現力の差がほとんど無くなる。
実はDSP-AX3800を昨年11月末に購入した際、ある不具合が発生していた。
映像は1080pのPS3の映像をHDMI映像出力端子からEPSON製フルHD液晶プロジェクターEMP-TW1000で映していたにだが、この状態の時、PS3側でCDやSACDをアップサンプリングの設定で再生させるとDSP-AX3800側はLinear PCM」(リニアPCM)の信号は受け取っているのだが、音を出す事が出来ないと言う不具合が発生していた。
しかし、EMP-TW1000の電源を落とし、映像を出さないようにしたり、PS3側のHDMI映像出力の解像度を480iまで落としたり、ピュアダイレクトモードで映像系信号をシャットアウトしたりすると、DSP-AX3800側から音を出す事は出来た。
この事をYAMAHAサポートに伝えたところ、YAMAHAサポート側でもテストを行ってくれて、別のフルHD液晶プロジェクターでHDMI接続した場合にも同様に音が出ないという不具合の再現性が確認出来たとの連絡があった。
その2,3日後ぐらいにYAMAHAサポート側は不具合の原因としては、HDMI1.3a認証規格においての映像系と音声系の干渉は否定しあんがらも、各HDMI接続機器が電源ノイズを拾いやすい事に問題がありそうだという結論を出した。
結局、その数日後、YAMAHAサポートの方が遠路はるばる(わざわざ福岡から来てくれた)自宅まで来てくれて、USB経由でDSP-AX3800のファームをアップデートしてくれて、不具合は解消出来た。
DSP-AX3800側のファームをアップデート後はPS3だけでなくPanasonic製ブルーレイレコーダーDMR-BW900から「ビットストリーム」出力させて聴いていた音も明らかに良くなった。
それでも、DSP-AX3800側からHDMI経由で映像系を出力している際の音と映像を出力しない時では、やっぱり音が違う。
特にピュアダイレクトモードの音を聴くと、DSPを掛けないストレートデコードでも、ここまで音が違うのかともう萎えてしまうほど、圧倒的に音が違う。
これはPS3でもDMR-BW900でもその傾向は変わらないのだが、ピュアダイレクトモード以外はPS3の方が音が劣って聴こえてる。
DSP-AX3800とPS3の相性の問題なのか、どうしても疑問符が付いてしまう。
DSP-AX3800のファームのアップデートで解決できる問題があるのなら、出来ればファームを公開して、ユーザー側でもアップデート出来るようにして欲しいのだが、DSP-AX3800はサービスマンモードに入らなくてはファームのアップデートが出来ないため、これは難しそうだ。
ピュアダイレクトモードで聴ける音でダウンサンプリングする事無く、YAMAHAお得意のDSPが掛けらればこれ程、幸せな事は無いのだけど・・・。
当然、今のディバイスでは無理なのは分かっている。フラッグシップDSP-Z11は仕様としてサンプリング96kHzまでDSPが掛けられるのだが(それ以上のサンプリング周波数だと96kHzにダウンサンプリングされる)、実際の音はどうなのだろう? 近くに試聴できる環境が無いので、機会があれば是非聞いてみたいのだが。
(尚、現在、DSP-AX3800のサービスマニュアルはまだ英文ものしか存在していないようだ。海外だが下記サイトで購入可能。)
http://www.getmanual.com/index.php
しかし、昨年の夏から今年の春までに発売されている次世代AVアンプだが、どうも各メーカー、HDMIがらみの問題に大きく悩まされている印象がある。
PS3に限っていうと、PS3側でデコードして「Linear PCM」(リニアPCM)に変換してHDMI経由で伝送した方が本来、音はよいと思っていたのだが、いっその事、PS3側からの「DTS-HD Master Audio」と「ドルビー TrueHD」の「ビットストリーム」出力もやってくれないだろうか?
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)










最近のコメント