一例・・・「週刊文春」コラムニスト・・・青木るえか× 小林信彦○ 批評家を批評する。
私はこのコラムで好き勝手に思う事を好き勝手言いたい放題してきたのだが、
実際、メディアに関わり、メディア側からそれなりの対価を頂戴しながら、
批評やコラムを記載するお仕事は並大抵の事ではないと思っている。
様々なシガラミがある世の中で、限られた字数でまっとうな意見を述べると
いうのは途方もない体力も精神力もいる。
私のコラムみたいにダラダラ駄文、長文を綴る事なんてもって外な世界なので
ある!
だが、素人だからできる事がある。
シガラミに囚われず、批評家やコラムニストを勝手に批評できると言う事だ。
私が毎週購入している「週刊文春」(私の地元では都心部から二日遅れの
土曜日発売というのが、このご時世で納得いかない事はあるのだが・・・)。
私が「週刊文春」を買う一番の理由は、この雑誌にコラム(「本音を申せば」)
を連載されている作家、『小林信彦』氏のピリっと心の奥底まで響く、一文を読む
ためだ。
(『中村うさぎ」女史と『辛酸なめ子』女史のコラムも好きだけど・・・)
『小林信彦』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E4%BF%A1%E5%BD%A6
氏はこのコラムにおいて映画やラジオの事を良く述べらえているのだが、今週の
4月5日号の一文「映画をどうえらぶか」は本当に素晴らしい!
映画に正しい観方など存在しないのは判っているのだが、氏の一文には本当に
興味深いものがある。
氏は映画ジャーナリズムに大きく関わっていた時期があるのだが、そこで知った
世界を”みみっちい”とバッサリと切り捨て、信頼する批評家を持つことが大切だが、
大事なのは批評家を信頼しない事と述べられている。逆に「疑ってかかった方が良い」
とさえ述べている。
そうかと思えば、自分は「映画については<趣味として書く>」などという矛盾する
逃げ道を作っていたり、結構、このおっさん一筋縄ではいかんなぁ・・という面白さ
ともに自分の言葉さえも読者に疑って頂いても一向に結構!・・・という氏の意思
(意志)が読み取れる。
対して、同じ「週刊文春」に「見もの聴きもの/テレビ健康診断」なるコラムを連載
している『青木るえか』女史・・・
私と同じ年なので応援したい気持ちはあるのだが・・・。
甘い!詰めが甘すぎる!
『青木るえか』のブログ「青木るえかの官能の部屋」
http://column.webdokusho.com/koushin/backnumber/aoki/2003/09/25/221000.php#top
(こちらもいささか的外れが多く・・・)
4月5日号では木村拓哉主演TBSテレビドラマ「華麗なる一族」の『あの肖像画』に
触れているのだが・・・。
皆さんが思っていた事を今更なぞってもという感じでダラダラとツッコミを入れ、
挙句にこの一文を・・・
『あの肖像画』で木村拓哉の未来を『おひょいさん』こと『藤村俊二』と言い切り
括った。
(それは別にしても『あの肖像画』をどういう経緯で誰が書いたのかぐらいはまず
きっちり調べましょう!)
『藤村俊二』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%9D%91%E4%BF%8A%E4%BA%8C
ここで重要なのは『あの肖像画』が『おひょいさん』に似てる言っているだけではない
という事だ。
ご本人としては『あの肖像画』の軽さを『おひょいさん』というキャラの軽さで例えた
かったのかもしれない。
切り口としては判らない気がしないでもないが、『青木るえか』には『おひょいさん』
という人の本当の立ち位置を理解できていないし、例え、女史が心の中では理解して
いたとしても文章では『おひょいさん』を単なるステレオタイプにでしか表現できて
いない。
『キムタク』に失礼というよりは『おひょいさん』に失礼な発言なのだと言う事を
ご本人はもちろん気が付いていないのだろう。
(・・・っていうか『週刊文春』担当編集者!気づけよ!)
『オヒョイさん』の軽さの裏側にある凄味が判らない『青木るえか』底の浅さ・・・。
これはある意味「週刊文春」自体、一部かなり底が浅くなっている事を示している。
(実際、最近は他の記事を読んでもその事は強く感じるようになった・・・。一昔前は
「週刊文春」と言えば地検特捜部なみの力量も感じる記事もあったのになぁ・・・)
正直言って、私と同じ年(40半ば)で、この程度の見識で、最前線メディアでこの
ような表現でしかコラムを書けないのに対価を頂いているという事自体が信じられ
ない・・・。(『作家の能力』と『コラムニストの能力』はまったく別だ!)
『小林信彦』氏は昭和の芸人についても自身のコラムで多く触れていらした。
氏が『おひょいさん』のことをこのコラムで触れたことはまだないと思うが、氏の見識
から昭和のラジオ・テレビ初期時代から、それこそ死ぬまでで芸能という世界で生き
残って来た人々を見詰めた数々の名コラム拝読した。
『青木るえか』女史よ!
少しは自身が連載している週刊誌のバックナンバーを読み返してみては?
まさか先日、ご逝去された『植木等』氏のことも「よくわかんなーい!?」なんて事
ないよね?
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