昨年の秋に納車してから早いもので、もう半年近くになる。
私の2006年式YZF-R1(色:ブラックメタリック)は明日、6ケ月定期点検に出す予定。
走行は3300kmを超えたところだ。
慣らしも当然終わり、ブン廻しているのだが、ここに来ていくつか気になる点が出てきた。
最初のインプレでは絶賛の嵐だったが、高回転で高速走行するようになって判ってきた項目だ。
エンジンとフレームの剛性に関してはまったく文句無い。
そのエンジンパワーは素人の私にはまったくもって持て余してしまう凄まじいパワーだ!
トルク感も2004年式YZF-R1と比較すると低回転から高回転域まで明らかに太い。
重心が安定し、フレームの剛性も高いためバイクをバンクさせる時の車体の捩れなど素人が走っている分にはまず感じることはないだろう。
そんでもって・・・気なる点・・・。
まずはハンドリング。
高速コーナーでは若干アンダーステアが出る。
トレースしようと考えているラインより膨らみ気味になってしまう。
逆に低速のヘアピン状のコーナーではオーバーステアとなり、ハンドルがインに切れ込む感じがする。
しかし、これはフロントのサス設定を変える事である程度までは解消できた。
だが、気温が低ければ低いほどこの傾向は顕著になる。
タイヤの事は後でも大きく触れるが、私はノーマルで履いているダンロップのタイヤの問題が大きいのでは無いかと考えている。
ノーマルのダンロップは間違いなくこの’06YZF-R1には役不足だ。アベレージが上がれば上がるほどこのタイヤが足枷になっている。(ちなみに200万円オーバーの’06 YZF-R1 SPモデルはピレリのハイグリップ・タイヤを履いており、尚且つマルケジーニの高級ホイールとサスもオーリンズとまったく別物だ。)
次にパワーデリバリーと足回りについて。
確かに’06 YZF-R1は’04に比較するとスムーズにパワーを引き出せるのは間違い何のだが、’04がスロットル・ワークに対して、ワンテンポ(といっても僅かだが)鈍かったのが’06はスロットルがエンジンに直結したかのような感じでパワーが出てくる。それをスムーズと表現すればその通りなのだが、ブン廻そうとすればするほどこれが油断(遊び)を許してくれない。シビアなのだ。スロットルを荒く扱えばそのまま反応してしまう怖さがある。
ギアを高めでノンビリ、ゆったり走っている分にはまったく気にならなのだが、攻めようと思うと’04以上にスロットルワークには気を使わなくてはならない。
其処さえ注意していれば’04 YZF-R1より遙かに高いアベレージ・スピードでコーナーリングできる。
ここで問題なのがやはりタイヤだ。
ノーマルのダンロップはコンパウンドが固く、すぐにタイヤが悲鳴を上げて滑る。
ブレーキングで滑り、開けても滑る。その上ギャップの吸収度合いも良くない。
さらに気温と路面温度が低くなるとタイヤの粒子がカチカチに固まる感じがする。ウェット状況だとさらに不安は増す。
サス設定や空気圧がどうのこうのというレベルの問題ではない。
実際、昨年の12月、放射冷却で晴れて一番気温が低かった日、どうしても外に出かけなくてはならない用事が生じた。車で出掛けたかったのだが、生憎、車は母親の通院のため、父が使っていたため仕方なくR1で出掛けた。
そんな日なのでもちろんアベレージを上げようなどと考えていない。逆に充分注意せねばと思いバイクもほとんど寝かせずゆっくり走っていたのにちょっとタイトなカーブで、スロットルも然程開けていないのにいきなりリアからズルッと滑って転倒した。
ケガもまったく無く、モトコのローラー・プロテクターのおかげでバイクの損傷も無かった。
もちろん私の腕のヘタレ度合に一番の原因があるのは判っているが、通常、’04よりアベレージが高くなりがちだけにこのズリズリ感は本当に怖いよ~。(スライド・コントロールは上達するかもしれないが・・・(苦笑))
走行距離はまだ3000km超えたばかりなのでタイヤの山はまだ充分残っているが、正直言ってすぐにタイヤを変えたい。いや変えなければ高いアベレージで走れないのよ。特にこの季節は・・・。
高額だがピレリのコルサⅢかミシュランのPilot Power(パイロット・パワー)2CTへの履き替えを検討している。懐が豊かならホイールも変えたいところだけど・・・。
そして次に、ブレーキ・・・。
強力なストッピング・パワーはリッターSSならではなのだが、私自身リアのブレーキ・タッチが気になっている。
'04ではほとんど気になる事は無かったのだが、ヘタレの私にはリアのブレーキ・タッチが計り辛いのだ。
リア・ブレーキを掛けてサスが沈むところまでは特に問題ないのだが、其処から先が安定感が得られない。
上で述べたタイヤの問題もあるのだが、日(気候)によってタッチが微妙にコロコロと変わるのだ。フロントに関してもリア程ではないがその傾向は感じられる。
器用な方ならそれでも簡単に乗りこなせるのだろうが、ヘタレおやじにはこれはちょっと辛い。
リア・ブレーキ・ペダル自体はノーマルからBabyFaceのバックステップ・キットのペダルに変えてあるのだが、もちろんエア抜きはしっかりしてあるし、ポジションも自分の最も合う位置に設定を行っている。
同じ’06 YZF-R1に乗っているツーリング仲間(ステップ&ペダルはノーマル、ブレーキ・ホースは前後ともメッシュ・ホースに変更済み)とも話したが、彼はフロントのタッチが気になると言っていたが(彼はリアを俺ほど引き摺らすに遙かに巧い走りをする)、キャリパーやディスクは然程問題無いが、根本的にはノーマルのタイヤとブレーキ・パッド自体の安定性にも問題があるんじゃないかということで意見が一致した。
ブレーキ・パッドも安定性の高いものを選択し、変更するのが賢明なのではないかと思う。
上記、色々と問題点を挙げたが、それでもやはり'04 YZF-R1とは比較にならない程、総合力で大きく進化しているのには変わりは無い。
人間というのはレベルの高いものを与えられたら与えられたで、またその上を望んでしまうものなのだなぁとツクヅク感じさせられる。
まぁ、それが見方を変えればバイクの楽しみ方のひとつなのだが、お金がいくらあっても足りないよー。
先日、ツーリングの帰りにお世話になっているバイク店に2007年式YZF-R1が入荷しているという話を聞いたので仲間たちと現物を見に行く事にした。
その途中の道端、前部が派手に破損した高価なビモータとその横に同じく破損したヘルメットが置いてあった。
仲間たちもそれに気付いていた。店についたとたん・・・誰とはなく
「あのビモータの主は生きているのかねぇ・・・みんな!気を付けようねー!」
・・・と声を掛け合う。
その後に目に毒な2007年式YZF-R1現物を見学・・・。
印象は・・・フロント周りの顔付は思ってた程、2006年式との差は感じられなかった。
サイド・ビューはエア・インテーク形状の変更でサイド・カウル形状にまで変更が加えられており、シャープでスリムになった。
メーター周りの位置関係は変わらないが、タコ・メーターの数字の表記が変わったせいで'06までとはかなり変わった印象を受ける。
また、リアビューはリア・シートがショートになった分、マフラー周りが剥き出しになり、数値的にはそんなに変っていない筈なのだがリアのタンデム位置がかなり高くなった感じがした。
個人的には2004年式~2006年式の外形デザインの方が好みかなぁ。
でも、中身はMotoGPやWSBKやJSBからフィードバックされた最先端技術がぎっしり詰まっている。
4月15日にサーキットで試乗の機会があるので、試乗後このブログでインプレの紹介を行いますのでお楽しみに!
最後に・・・2007年式XJR1300インプレ!
先日のツーリングで仲間が試乗用の2007年式XJR1300をバイク店から借りて乗って来たので、私も試乗させてもらった。(バイク店には事後承諾でしたが・・・(苦笑))
最後の空気で冷やすエンジンと言われる’07 XJR1300だが・・・。
いきなり結論!
『スポーツ・マインドを若干擽りながら、峠をヒラヒラと軽快に走りたいなら最高の1台!』
これまでの歴代XJRシリーズのテイストを残しながらも最新鋭の進化を感じさせる。
YAMAHAストロボ・カラーを捨てブルーのチェッカー・フラッグ・カラーは私の好みではないが異彩を放っている。
ポジションは歴代モデルより若干腰高で、シート上での自由度はこれまでよりも高くなっている。
この辺りはタンデム・ユースも考慮されているのかもしれない。
アイドルに近い状態からクラッチを繋いで一気に加速!(慣らしも終わっていないのに~)
エンジンの吹き上がりのなんと軽快な事!
兎に角に良く廻るエンジンだ!
走り出しの低速から域からバイクの重さをまったく感じさせない!歴代にあった独特の『ちょっとモッサリ感』は微塵も残っていない。
雰囲気としてはYAMAHAエンジンの面白さを、HONDAのCB系のエンジンよりに多少振った感じだ。
だからといって最近のCB系の電動モーターのような滑らかさとはちょっと違う。
やはりフレームの下で鼓動しているのは間違いなくYAMAHAエンジン!
タイトなコーナーでも軽いステップワークでスッと簡単にバイクを寝かし込める。
右にヒラリ、左にヒラリと車体バランスも文句無く歴代最高!
ただ、その独特の軽すぎるくらいのヒラヒラ感は高速コーナーでは若干の不安要素となるのは否めない。ここは新規開発のステアリング・ダンパーが欲しくなるところだ。
リアサスも試乗車でまだ慣らしも終わっていなかっため、まだ当たりが付いていないところもあるだろうが、もう少し運動量が欲しいところだ。しかし、これは自分のラィディング・スタイルに合わせセッティングさえしっかり行えばまったく問題ないだろう。
大型自動二輪スポーツ・バイクのハードルは最新鋭の技術で明らかに低くなり(だからといって面白くないという訳ではない)、より多くの人が楽しめるように間口を広がった。
しかし、いざとなればかなりのハイ・レベルで『ラィディング』という名のスポーツを行う事が可能なポテンシャルも秘めている!
自分のライディング技術腕が上がったら、それを維持するためには切磋琢磨し、尚且つ、今度は自制心と戦わなければならない。
まったく・・・やっかいなスポーツを趣味に持ってしまったものだ。
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